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新庄村役場庁舎

詳細データ

新庄村役場庁舎

新庄村には源流と清流、山里と森、冬の厳しさと春の喜び、そして宿場町としての異文化交流があった。そしてこれらの風土が作り出す新庄の日常は冬を越すエネルギーや地域に合った知恵のある暮らしを育み、そこに新庄らしい生活の「かたち」が生まれてきた。
「かたち」という言葉は「かた」と「ち」が結びついてできている。「ち」とは眼に見えぬ生命力の働きを意味し、いのちの「ち」、ちからの「ち」であり、血(ち)や命(いのち)、土(つち)、東風(こち)などの言葉にも使われている。
「かた」という均一で安定しがちなものに「ち」の働きが加わることで動きやリズム、そしてざわざわと何かが渦巻くものを感じることができる。

石州瓦の屋根や漆喰壁、そして羽目板、ささら子下見板張りなど、宿場町として栄えた新庄宿をイメージ。山里に流れる清流が故郷の風景であるように新庁舎もまた故郷の風景になって欲しい